2015年4月21日

ショーロの楽器編成

フルート、カヴァキーニョ、ギター

初期のショーロの編成はフルート、ギター、カヴァキーニョ。これは1936年に出版された「オ・ショーロ」の著者アニマルによるとジョアキン・カラッドのショーロ・カリオカの編成がショーロの基本だとのこと。1920年代にパンデイロが加わる前はカヴァキーニョがリズムを担っています。

 

バンドリン

女性楽器として考えられていたバンドリン。20世紀初頭にルペルセ・ミランダが現れ、バンドリンもショーロに欠かせぬ楽器になりました。1960年代にはジャコー・ド・バンドリンよりソロ楽器としての地位も得ます。

 

クラリネット、サキソフォン

クラリネットやサキソフォン、トランペット、アコーデオン、ヴァイオリンが入ることも。実際は何でも構わないのでしょうが。今は廃れましたが20世紀初頭サキソフォーンが出現する前にはオフィクレイドも使われていました。

ハチーニョの曲をセルヴィーノ・ハンジェルが演奏

 

オフィクレイド
IrineudeAlmeida

 

アコーデオン

 

1936年に出版されたアニマル著の「オ・ショーロ」には数人のアコーデオン奏者も登場します。泣くようで少し滑稽なその音はノルデスチ地方でも良く聴かれます。(グランデ・ド・スルでも聴こえます!)

アコーデオンも参加

 

ボーカル

インストルメンタル音楽として発展したショーロにはショーロ専門歌手というのはそれ程多くありませんが、その中でもアデミルジ・フォンセッカがショーロ歌手の女王と言われています。

 

コンジュントあるいはヘジオナル

これらの楽器が、適宜、メロディー、ハーモニー、リズムといった役割を担い、時にはソロパートを交替しながら、あるいは対位法的にメロディーを重ねたりして、一つの曲が演奏されます。
4-5人から7-8人程度の小さな編成なので,個々の楽器の音色、演奏の妙を充分に味わうことができます。
この編成を独特の用語でヘジオナル(Regional)と呼びことがあります。1930年代ラジオの時代のボーカルのバックを務める小編成バンドをいつからかそう呼び始めたらしいのですが、ジャコー・ド・バンドリンはこの名称にある種の差別感が含まれていると嫌い自ら編成したバンド名をコンジュントと称しました。

ショーロというと一つの音楽ジャンルのようですが、100年前まではリオデジャネイロの街場で聞かれた演奏スタイルで、その中でもポルカが大流行しこのほかにもワルツ、ショチッシュ、マズルカ等旧大陸の舞曲が街角で聴こえてきました。勿論みんなダンスに興じていたのは言うまでもありません。

もう一つの大きな流れは19世紀の産業革命による工業化と労働者の為のリクリエーションの音楽提供という面です。軍隊や工場に音楽隊(吹奏楽)が設けられ祝日や記念日に市民の為に演奏を披露していました。

音楽ジャンルとしてのショーロができたのは1930年代以降のようですが、細かい分類よりも100年前に戻ってショーロミュージシャンの弾く音楽を「ショーロ」と呼んでこのサイトは進めます。

 

カニョートと彼のヘジオナル

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