(5) 弦のお手入れ (ベテランたち)


毎週、ソバッコ・デ・コブラに通う間に、我々は色々な古いショーロ・ミュージシャンと知り合うようになりました。

その内何人かは、ギターやカバキーニョの弦のメンテナンスに関わる興味深い習慣を持っていました。

我々を部屋の隅っこに呼んで、如何にも重大な秘密を明かす様に、奇妙な処方を与えてくれるのです。

「私は家に帰ったら、ギターから弦をはずし、重りを付けてピンと張った状態にして休ませておく。二日も経つと新品に戻っているんだ。」

あるいは、彼等はまたやってきて言うのです。
「熱湯を入れた鍋につけておく方がもっといいぞ。五分間沸騰させれば新品そのものさ。」

Reginal Noites Cariocas & Elismar

ダマジオ(Damazio)は、ジャコー・ド・バンドリン、アルタミロ・カヒーリョ、デオ・リアンなどと共演した偉大なギター奏者ですが、一度、私が彼にギターの弦を張り替えるように勧めたら、驚いて叫んだものです。
「何だって! この弦はまだたったの6ケ月しか使っていないのに!」

このように、古いショロォンたちは、常に弦の交換をできるだけ先延ばしにしようとする習癖がありました。

サドルが割れても動じることもなく修理していていました。それでもネックが壊れたときはさすがに何もできません。そんな時は、「ああ、破産だ!」と悲痛な声が聞こえてきたものです。

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