片山叔美のエッセイ (14)

私のサウダージ、アデミルジ・フォンセーカ


<文:片山叔美>


カーニバルをめぐる思い出

(スターに遭遇?)

Virginia Lane



そんなこんながあって、アデミルジが出演するカーニバルイベントの当日を迎えた。

アデミルジ

かなり激しい雨が降り始めていた。
あ~あ、これから野外ステージなのに…。
アデミルジの出演時間は15時くらいだったと思う。
その15時、本人はまだ家に居て、着替えも済んでいない。
(おいおい!)

そもそもこういうステージはたいてい進行が遅れる、しかも雨だし、ということなのだろうか。
結局、楽屋入りしてから何時間も出番はこなかった…(笑)

さて、その楽屋での模様。
様々な出演者が出番を待って控えていた。

中でも目をひいたのは、水着みたいなコスチュームで脚を丸出しにしているかなり高齢のおばあさん。

Virginia Lane

アデミルジと知り合いのようで、ずっと喋りどおしだ。
そのうち、サランラップにくるんだ何かをバッグから取り出し、ムシャムシャと食べ始めた。
私の記憶では、なぜかそれがオニギリで、しかもホッペにゴハン粒をくっつけていたように映像化されている。
(そんなわけはないから、たぶんパンか何かだったのだろうけど…)
このおばあちゃん、てっきりお笑い系の芸人かと思いきや、なんとなんと!昔、ブラジルで一番脚が美しいと称された女優で歌手の、Virginia Laneというお方だった。
ググってみたら、おっ、かなりの美女!!

アデミルジより1歳年上。現在93歳で、どうやらご存命の様子…
こんな往年のスターに会えたことも、なかなか得がたい経験だった。

まてよ、ひょっとしたら私はアデミルジと一緒にいる間、気づかないうちに数々の有名人と顔を合わせていて、挨拶くらい交わしていたのかもしれないな…。


Epaminodas de Souza



追記:そのカーニバルの日に撮った写真の、Virginia Laneの上に写っている男性、
1950年代に有名だったTrio Nagô(トリオ・ナゴ)というグループのパーカッション&ボーカルのEpaminodas de Souzaという人で、この写真を撮った年にお亡くなりになっていました…
(参考 youTube)

この章終わり

2013 12 10