片山叔美のエッセイ

「ブラジル浪漫暦話」




はじめに




ブラジル音楽が好きになって歌い始めた私。。
もっとブラジルを知らなきゃいけないと、最初にした〈勉強〉は、ブラジル料理を食べること。
店で食べて、おいしい!と(文字通り)味をしめると、今度は自分でも作ろう!ってことになり、勉強だからと言い訳しつつ、高カロリーのブラジル料理を次々試作・試食していたら……

太った!!!

脂たっぷりの香ばしい豚皮フライ(Torresmo)や肉、豆料理はもちろん、アボカド&バナナ&パパイヤ&牛乳&コンデンスミルク&バニラアイスのスムージーも最高! そして、もれなく高カロリー。

〈食〉は確かに文化の大きな要素ではありますが、この勉強を続けていくと健康に支障をきたすおそれもあり、違った角度からブラジルを学んでいこうと決意した次第です。

以前、友達のブラジル人に、「カーニバルに参加しない人はカーニバルの期間、何してるの!?」と訊いたら、こんな返答が。

「昔、私の故郷ではカーニバルに参加すること自体、禁止だったの。だってキリスト教の国だから、本来はああいう開放的過ぎる派手なお祭りはダメ。毎年、カーニバルの時期になると、みんなで教会の寄宿舎のようなところに集まって静かにお祈りをして過ごすのが普通だったのよ」

えぇ~!意外!!

(これがきっかけで、「クリスマスはどうしてる?」「大みそかは?新年は?」「バレンタインデーは?」等々、ブラジルの年中行事について質問するのが楽しみになってしまった。
すると、毎月、何かしら「○○の日」というのがあると分かり、それって何の行事?どんなことするの?…などと、知りたい気持ちがますます沸き上がってきたのだ。)

ということで、始まります。題して「ブラジル浪漫暦話」。

このシリーズでは、ブラジルの月々の祝祭や記念日などにまつわるお話をしていきます。

興味の赴くまま調査し、その報告を綴っていこうと思います。
私は歴史マニアではないので、きっと心情的な側面から色々と考察していくことになるのでは。
ただ、何しろブラジルは広い国で、地域によって習慣は様々。私がご紹介できるのは多分ほんの一部分です。

皆様にちょっとでも身近にブラジルを感じていただけたら幸いです。

片山叔美

2014 04 12




目次


著者紹介

片山叔美



ショーロ歌手。
アデミルジの歌うショーロに魅せられ、2004年と2011年、ブラジルに渡りアデミルジに直接指導を受ける。
滞在中はほとんどの時間をアデミルジと過ごし、彼女のステージに客演、音楽活動を共にする。
アデミルジがカルメン・ミランダのファンであったことからカルメンの魅力を知り、以来、アデミルジのショーロとカルメン・ミランダのサンバを中心に歌うこととなった。
その後もアデミルジが亡くなるまで親密な交流を続けた。

片山叔美