天使たちのルネサンス

天使たちのルネサンス

フラ・アンジェリコ(1400年生まれ)、フラ・フィリッポ・リッピ(1406年生まれ)。


アンジェリコのリナイウォーリの聖母図の天使を見て驚いた。
僕はイタリアには行ったことが無いが、こんな天使の顔はサンパウロのイタリア人街5月13日通りにも一杯いる。
天使の顔が理想図で無くて写生図だってことに驚いた。
500年経っても地域的な人間の顔はあまり変わらないのか。知り合いにもこんなんいたぞ。
アンジェリコ(天使)はあだ名だったとは。みんなアンジェリコが描いた天使が好きだったんだ。
フィリッポ・リッピのマリアはえらが張っているか丸顔でえらに影がある。多分フィリッポの好みが出ているのだろう。

雪舟(1420年生まれ)も同じ時代の人間。日本はどうだったのかつい気になった。室町時代、日本文化の基調を作った時代。
雪舟の達磨みたいなおっさん。いるようないないような。
左腕を差し出す坊さん慧可の顔に似たおっさんもいるようないないような。
雪舟の自画像は眉毛が擦り切れていたり、唇の赤の発色や髭剃り跡まで描かれてリアル。厳しくて寂しい顔だ。
でもこの顔は今でもいないことは無いだろう。

この本(天使たちのルネサンス 佐々木英也著 NHK出版)を読み出した動機は「ヨーロッパの天使像(天使のコンセプチュアルな説明ではなく、具体的な天使のイマジネーション上の姿)を知りたくなって」だったけれど、お陰でもっと絵を見たくなって図書館から画集を三冊借りてきた。
ウィスキーをやりながら一枚一枚見ていると自然に眠くなる。
アンジェリコの天使はまだ夢に現れない。

(アンジェリコの天使のような粋な/野薔薇のように青ざめた若い女 by西脇順三郎)

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