迷惑旅行

山口瞳さんが亡くなって20年以上(1995年没)。
こないだ、と云っても2年も前の事だけれど、本によく登場する国立の谷保神社に行って鶏に挨拶してきた。
瞳さんを知っている鶏はいなくてもその子孫の可能性はあるから。

吉田兼好の不機嫌と松尾芭蕉の好奇心とを受け継ぐ書「男性自身」。著者は「江分利満氏」の本人の当人なのだ。

「迷惑旅行」はスケッチ旅行随筆。浦安の方は「酔いどれ紀行」
僕から見たって瞳さんの絵は上手くない。
でも展覧会に出す時には銀座の額装店で額縁を頼む。当然ながら絵の値段より額縁の値段の方が高くなる。
一流とか、本格的とか、見栄とか、心で泣いて顔は笑って。

「神、そらに知ろしめす。すべて世は事も無し」
そりゃそうだけど、そんなに居直っちゃいけない。

「生きると云うのは悲しいことだよ」
「でもちゃんと生きないと恥かしいよ」
瞳さんならそう言うかもしれない、多分。

「なお、思い起こせば恥ずかしきことの数々、今はただ後悔と反省の日々を過ごしております」
こちらの方が我が身に近いのはさておき。

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