ホーキング 宇宙を語る

ホーキング 宇宙を語る 「ビッグバンからブラックホールまで」(1989)

宇宙の歴史について書かれた入門書を何冊か読んだ。どれも一般相対性理論の紹介から始まり、それがいつの間にか量子論に移っていく。大きな話が分からない内に小さな話が始まるのだ。世界で一番大きな話!である宇宙論にどうして一番小さな世界!の量子論がくっついているのか不思議に思っていた。

この本で一般性相対論が示唆するビッグバンが始まる前の特異点(極小でなく無限小!だ)で相対性理論は破綻し量子論に置き換わるとの説明(と理解した)で納得できた。
理論が腹に収まったのでは無くそこで武器を交換しなきゃいけないという説明に納得したのだ。理論なんて元から分かりゃしない。

第一この本はイラク戦争の頃に英語版(A Brief History of Time)を買って何回もトライしたけれど挫折しているのだ。(本箱を探しても見つからなかった)
日本語版で気が付いたことに「素人にも分かり易くするために数式も入れず」とある。チクショウである。
今回は挫折したくないから投げ出さないということだけで読んでいる。
それだって匂いぐらいは嗅げる。

ホーキングが言う虚数時間という言葉は刺激的だ。
特異点である創世神話や「キリストの復活」に虚数時間を持ち込むと何かが可能になるような気がするのだ。
問題は「それは何が」なのだがそこが分からない。
多分フィクションでしか語れない。(ダダイストやシュールレアリストは切れ目を入れただけ)
安部公房やジョイスやボルヘスや村上春樹は触れているのだろうか。
カズオ・イシグロは目指す所が違うと思う。(読んでない。映画とインタビューを見ただけ)

と、ここまでで199ページ目。残りは35ページ。
登頂は近いが、頂上には既に何百万人も登っている。今更この本から受けた刺激を語るのは恥ずかしいが感じているのだから仕方ない。

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