2017年7月1日

ジャコー・ド・バンドリン

Jacob do Bandolim
(本名Jacob Pick Bittencourt) (1918-1969)

 

現代ショーロに最も影響を与えた人物と問われればピシンギーニャとジャコーの二人の名を真っ先に思い浮かびます。(個人的にはラダメス・ニャタリも欠かせない)
エルミニオ・ベロ・デ・カルバーリョ(作詞家(Noites Cariocas等)、 Erminio Bello de Carvalho)よれば「ピシンギーニャは私の音楽であり、ジャコーは私の楽器である」とのことです。

ジャコーは、リオデジャネイロに生まれ、少年期にバンドリンを与えらました。そして、ブラジル音楽界にバンドリンを主要な楽器として確立させ、<バンドリンのジャコー>と称され、今では誰も本名では呼びません。

一方その実人生では一度も専門の音楽家であったことは無く公務員(裁判所、警察の書記)であったり、保険外交員、薬屋店員など、亡くなるまで別の職業で生計を立てていました。
これはその名声にもかかわらず、レコード会社や出版会社からの圧力を受けずに作曲・演奏活動を行いたいとの気持ちだったと言われていますが、個人的には、「19世紀以来、ショローンたちは、プロとアマチュアの垣根が無く、囚われることなく自由に演奏していた」という伝統に無意識に則っていたような気がします。

その51年間の人生で作られ、愛された曲は多く、Noites Cariocas, Receita de Samba, A Ginga de Mane, Doce de Coco, Assanhado, Treme-Treme, Vivracoes, O Voo de Mosca等があります。

1966年にエポカ・デ・オウロ(Epoca de Ouro)を結成しました。このバンドは今でもメンバーを変えながら続いています。当初のメンバーは、Dino 7 Cordas, Cesar Faria, Jonas, Carlinhos,Gilberto,そしてJorginho(?)。
Jorginho(パンデイロ)については初期のエポカ・デ・オウロには参加していないにも係わらず、ジャコーはジョルジーニョと一緒に演奏したかったので、レコードを発売する時にジャケットに勝手にジョルジーニョの名前を載せてしまい誤解が生じたとの逸話が残っています。

2017 July 01 wp

 

 

 

ショローンとその時代

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