ショローンとその時代
2011年の始め、フォンフォン・サイトを開設した翌月、ショーロサイトとしてもっと充実させたいとカヴァキーニョのだいどうじさかえさんに相談すると「ホーダ・デ・ショーロでよく演奏される曲の作者を紹介をしたらどうですか」と10人程の作曲家のリストを渡されました。
「なるほど」と返事はしたもののリストに載っている作曲家を殆ど知りませんでした。(それでよくショーロサイトを開設する勇気があったなという意見には同意します)
それから手探りで一人ずつ調べ、「ショローン列伝」と称し3年がかりで40数人のミュージシャンの小伝を書き上げました。それを偶然知り合ったブラジルのギタリストに自慢した所、1936年にリオデジャネイロで出版され300人以上のショローンの思い出が書かれた「オ・ショーロ」の存在を教えられました。
後年この本を翻訳出版することになるのですが、その時は自尊心の鼻の先が少し削れました。
2017年の暮、海外からの不正攻撃でサイトがダウンした後、残っていた原稿を探し出して加筆校正しています。以前とは文章が異なっていること、中々再工事が進まぬこと、予めご了承ください。また表題を「ショローンとその時代」に変えました。
2018年正月
再工事開始の案内からから2年とちょっと経ちました。
世はコロナウィルスの蔓延で騒然としています。これから世界はどうなるのでしょう。誰にも分かりません。
さて「ショローンとその時代」です。不正攻撃前に登場していたほぼ全員のショローンが復帰し、且つ新たに数人のショローンも加わりました。その中には「オ・ショーロ」の著者アレンシャンドレ・ピントも入っています。
だいどうじさんからの使命は果たされたと言っても許されるでしょう。
確かにそうなんですが、ここで取り上げなければ多分これからも日本語では紹介されないだろうと思われるショローンたちが残っているのです。10年続けている内に知り合った昔のショローンです。ショーロ広場の片隅に残っている彼らを落穂拾いみたいに拾い上げ日本語で少しだけ生き返らせたいという密かな願いが消えません。
ホーダ・デ・ショーロで演奏される作曲家の小伝という当初の目的からは逸脱しそうですが順々に登場してもらおうと思っています。
コロナ騒ぎの中、呑気なことですが仕方ありません。巡礼の旅で辻々のお堂を訪ね歩くようなものです。
2020年卯月
A
Alexandre G. Pinto (アレシャンドレ・ピント)
Altamiro Carrilho (アルタミロ・カリーリョ)
Anacleto de Mediros (アナクレット・デ・メデイロス)
Avena de Castro (アヴェーナ・デ・カストロ)
B
Bonfiglio de Oliveira (ボンフィジリオ・デ・オリヴェイラ)
C
Canhot da Paraiba (カニョート・ダ・パライバ)
Canhoto do Cavaquinho (カニョート・ド・カヴァキーニョ)
Catulo da Paixão Cearense (カツロ・ダ・パイション・セアレンセ)
Chiquinha Gonzaga (シキーニャ・ゴンザガ)
Claudionor Cruz (クラウジオノール・クルス)
D
E
Erothides de Campos (エロティデス・デ・カンポス)
Esmeraldino Sales (エスメラルジーノ・サーレス)
Evandro do Bandolim (エヴァンドロ・ド・バンドリン)
F
G
H
Henrique de Mesquita (エンリッケ・デ・メスキータ)
I
Irineu de Almeida (イリネウ・デ・アルメイダ)
J
Jacob do Bandolim (ジャコー・ド・バンドリン)
K
L
M
Maria da Piedade (マリア・ダ・ピエダーデ)
Mariquinhas Duas Covas (エクボのマリキーニャス)
N
O
P
Q
Quincas Laranjeiras(キンカス・ラランジェイラス)
R
S
Severino Araújo de Oliveira (セヴェリーノ・アラウジョ)
T
U
V
Viriato da Silva (ヴィリアット・ダ・シルヴァ)
W
Waldir Azevedo (ヴァルジール・アゼヴェード)
Y
Z