2018年9月6日

アヴェーナ・デ・カストロ

アヴェーナ・デ・カストロ
Avena de Castro

7/12/1919 Rio de Janeiro, RJ
11/7/1981 Brasilia, DF

 

アヴェーナ・デ・カストロはチター奏者でジャコー・ド・バンドリンの最後のレコード録音に共にしたことで知られています。

チターとは耳慣れぬ楽器ですが、ドイツ、ポーランド辺りの民俗楽器の一つとして知られています。ブラジルにおいてはドイツ系移民の多いパラナ州、サンタ・カタリーナ州ではまだまだ盛んでチタークラブも幾つか見受けられました。

映画「第三の男」の封切りは1949年、そこでチターの名曲「ハリー・ライムのテーマ」が流れました。演奏はハンガリー人のアントン・カラス(Anton Karas)。
アヴェーナがチターを始めたのは戦前の1930年代ですのでそれよりずっと前のことになります。

1919年生まれのアヴェーナは陸軍学校の生徒でした。12歳の時、生涯にわたってチターの先生で友人となるカルロス・チル(Carlos Tyll)に出合います。チルはドイツ系移民(ウィーン出身)でチターのクラシック奏者でした。チルはアヴェーナと彼の弟ウンベルトを厳しく指導しました。このカルロス・チルは1936年に出版されたアニマル著の”O Choro”にも登場しています。

50年台当初アヴェーナはチルの教え通りかどうかは分かりませんが、バッハやショパンなどのクラシックばかり弾いていましたが、ある時ピアノのエルネスト・ナザレの曲をチター向けにアレンジし直しました。それ以来ショーロに興味を持ったようです。

1953年から54年にかけカニョートのAbismo de Rosas、ゼキーニャ・デ・アブレウの”Branca” 、 “Tardes de Lindoia”を録音しています。
62年にはジャコー・ド・バンドリン、エポカ・デ・オウロと共に大統領府に招かれています。
69年、LPのAvena de Castro Relembra Jacob Bittencourtを集録しましたが、この中のアナクレット・デ・メデイロス作曲のTres Estrelinhasがジャコーの最後の録音になりました。
アヴェーナは制作を中断せずLP全体をジャコーへのオマージュとし、Evocação a Jacob(ジャコーの降臨)を捧げています。

また、彼が1960年にリオデジャネイロよりブラジリアへ居を移したことによりブラジリアがショーロの一つの拠点となりました。今でもブラジリアに続くクラブClube do Choro de Brasília(1977年創立)は彼が設立者の一人であり、初代の代表でした。

 

O Grande Agradecimiento p/Sr.Henrique Augusto Menarin, Associação de Citara de Curitiba, Paraná

参考:Dicionario Cravo Albin da Musica Popular Brasileira
Casa do Choro
Clube do Choro de Brasília
“A Velha Guarda do choro no Planalto Central”, organização de Ana Lion e Sebastião Rios, e fotografias de Marcelo Feijó
ショーロはこうして誕生したショーロ(O Choro)

 

ショローンとその時代